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木材の収縮が落ち着く

早坂 達哉
建築デザイナー 早坂 達哉

2018年9月に完成した自宅の階段と壁の隙間、夏は隙間が狭くなり、冬になったらだんだん大きくなって3〜4月一番隙間が大きくなります。このお家もう3回冬を越しました。全乾燥が10とすると9位は乾燥が進んだ感じです。
隙間退治します。


隙間が天に向いているので、隙間埋めの材料使うとホコリが乗って拭くと余計汚れるので、用途の違う見切り材を加工して隙間に挿して使ってみました。


隙間も隠れたし、ホコリが乗ってもお掃除しやすい。いい感じ・・・


もう1箇所2階のクローゼットの間仕切り化粧合板と天井の取り合い。
屋根構造がトラスの場合、トラスは持ち上がり床は乾燥で縮んで下がる特性がツーバイ構造の特性。どれだけ隙間が開くのか自宅で実験、こんな感じに隙間になりました。


夏は少し隙間が小さくなりますが、雪解け後隙間が大きくなります。
こんな部材見つけました。挿し込んで隙間埋め材で仕上げました、結構効果有り、夏に隙間が狭くなっても伸縮性があるので大丈夫そうです。


こんな感じで仕上がりました。


他、壁の隙間もこんな感じ隙間埋め材で埋めました、しっかり隙間が開いてからの方が、しっかり入り伸縮性も有ります。もう開く事は無いと思います。


木材は、軽くて丈夫です。ですが、どうしても縮んでしまいます。だからといって目いっぱい乾いた木を使うと、釘を打ったら割れてしまいます。構造材としての少しの水分含有率(19%以下)で家を造りエージングするかのように、暮らしながら、乾燥収縮させてだんだん丈夫な我が家になって行く。
木造住宅のカラッとした北国の暮らしはやっぱりいいです。